クレジットカードは便利ですが
小さいころを思い返してみると私の家は裕福ではありませんでしたが、私はお金持ちでした。
親戚が多く、毎年お年玉で結構な額が集まったからです。
友達といくらもらったかという話をしても、大概私の方が多く手に入れてました。
もらったお金は母がすぐに私名義の定期貯金にしてくれていたので、浪費することもなく貯まっていきました。
貯まったお金はベットを買ったり、教習所に通う資金に変わったりしましたが、それでも貯金はなくならず、自分がお金で困るなんて想像もつかない日々を送っておりました。
そして私は大学生を目前に、手に入れてしまったのです。
クレジットカードという悪魔を・・・
現金が手元に無くても買い物が出来るというこのクレジットカードに魅了され、私は大学入学という大義名分のもと、さまざまな物を買いあさります。
するとどうでしょう、あれよあれよと幼少期からの貯金は底を尽き、バイト代が振り込まれた日に通帳からお金が消えるという摩訶不思議な現象が起こったのです。
今思うと、浪費を減らせばいいだけのことですが、友達とのショッピングやサークルの飲み会などでせっせとお金を使い、この負の連鎖はとどまることを知らず、働けど働けど、我が暮らし楽にならず・・・
そんな日々に終わりが見えたのは大学3年頃です。
単位も概ね1,2年で取っていたので、今までよりも時間が出来、その時間をバイトにあてたので、少しずつ貯金が出来てきました。
これで少しは冷や冷やせずに生活出来ると思っていたころ、私はある男性に恋をし、晴れてお付き合いすることになりました。
そしてしばらくして彼のこだわりを目の当たりにすることに・・・
全身ブランド物男だったのです。
一つ下の彼でしたが、時計はカルティエ、洋服はジョルジオアルマーニ、バッグはポールスミス。
たいそうなお金持ちのようで、バイトもしていないのとにかくリッチマンでした。
私は彼と3年付き合うことになるのですが、彼の誕生日やバレンタイン、記念日のプレゼントにお金はまた消えていき、クレッジットカードという悪魔の負の連鎖に再び陥っていったのです。
何だかんだあり彼とお別れした後、就職し、湯水のようにお金を使わなくなったので少し貯金もできました。
お金は天下のまわりもの。
コツコツ働いてしっかりと蓄えていきたいものですね。