借金

結局借金はろくなことにならない。

結局借金はろくなことにならない。

身内から突然1000万円の借金があることがカミングアウトされた。

しかも家を売ってそのお金で清算する算段をつけてる始末。

 

今住んでいる家を手放すということは、70歳を目前にしてアパート等の賃貸暮らしになってしまうではないか。

 

そもそも何だ1000万て。

なんか事業にでも失敗したのか。

普通そんな額にふくらんだりしないわ。

理由を聞いたらギャンブルだと。

 

救えない理由だった聞きたくなかった。

 

まぁ救えない理由だったし、思い出深い私の実家といえど、現在は借金作った身内の持ち家、自分の尻は自分で拭ってもらうより仕方ない。

 

家を売ることは決まり、借金はそれで大体返せるだけの目処がついた。

今後の生活を考えればもはや贅沢など出来ないだろう。

 

だが逆に考えれば贅沢さえしなければ身内とその奥さんの年金だけでも細々と生きていける。

 

不安は残るが今選べる最善の結果だ。

…だが、それで納得出来ない者もいる。

 

彼の子どものうち1人は借金の話を聞いた瞬間から身内を罵倒し、泣きわめき、死んでも許さないと呪いのように吐き捨て、1人はなぜもっと早く相談しなかったのかと心底呆れ返り、1人はまぁしょうがない、好きにしてくれ、自分が助けられる範囲を超えていると諦めた。

 

それを聞いた身内は非常に疲れた顔で皆の意見を黙って聞いていた。

奥さんも突然知らされたため、ただたださめざめ泣いていた。

 

私は身内が流石に何の考えもなく借金するほど馬鹿ではないと思っている。

何かしら事情があったのだろう。

 

だが、家族を大混乱させた場面をみると、やはり借金なんてろくなことにはならないのだなと見守るしかなかった。