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買い物がやめられなかった
20代前半、結婚してまだすぐのころです。
当時の夫の仕事はとても不規則でした。
休日はほぼなく、帰宅は深夜2時~3時という日も多かったのです。
タイミング悪く私も結婚に伴って退職していたため、一日中、一人で家にいて、誰も話すことなく、ストレスだけが溜まるような日々でした。
友達は働いていて平日は連絡がつきません。
今のようにLINEなどで手軽に連絡を取るようなことができないころのことです。
寂しさだけが募るころ、ある日、ふと、いつもより、食材や調味料を多めに買い込んだのです。
何がどうというわけではないけれど、なんとなく楽しいような気がしました。
それをきっかけに、買い物依存症になってしまいました。
私の場合は買い物依存症と言っても、ささやかなものでした。
調味料や雑貨など少額のものばかりです。
しかし当時の夫は激務だったにも関わらず薄給でした。
毎日のように無駄遣いする余裕など全くなかったのです。
それでも何かを買わなくては落ち着かないようになってしまい、毎日どこかに出かけていたものでした。
どんどんお金もなくなり、むなしくなりそれでもやめられませんでした。
クレジットカードも使いましたしキャッシングしたこともあります。
このままでは「よくない」と私は仕事を探しだしました。
そして新しい仕事を見つけて働きだしたところ嘘のように落ち着きました。
誰とも話さず1日中過ごすという日々がよほどストレスだったのでしょう。
買い物依存症自体は働いたことで落ち着き、それ以降ずっと症状は出ていません。
あの頃の「お金がないのに買い物したい」という衝動、本当に怖かったものです。
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